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視察から学ぶ「動くこと」と「学び続けること」の大切さ

2025-04-23
皆さん、こんにちは!

いつも寿楽園ブログを読んでいただきありがとうございます。

ブログ担当の影山です。


介護の現場で奮闘されている方なら誰にでも身に覚えがあると思いますが、業務を進める上で不便に感じていることがあっても、ふと気が付くと慣れてしまったり、受け入れてしまったり、新しい環境や習慣に身を置くことから逃げてしまうことってありませんか?


最初は「もっとこうなればいいのに」と思っていたのに、いつの間にか「ま、こんなものだし」と頭が受け入れてしまって、新しい変化を嫌っている状態。



いわゆる思考停止状態というやつです。


「いつも通り」というのはある意味で安心できる状態ではあるけれど、その一方で、自分の成長を妨げるマイナスな可能性も秘めているわけなので、やはりここぞという場面では重い腰を上げないといけないなと思うのですが、


最近、改めて思考停止してはダメだなと再認識できる出来事がありました。


どのような出来事かというと、


私たちの介護施設でも日々の介護記録や請求業務を行うために介護ソフトを長年利用してきたのですが、最近は業務の煩雑さや各フロアのシステム変更に伴って、正直なところ現場が求めるニーズとソフトがカバーできる機能の間に少しずつズレが出始めていたんです。


導入した当初は「よし、これで便利になった」と思って使い始めたわけですが、使っていくうちに現場の状況が少しずつ変わってきて、


「ここがもっとこうなれば良いのに」
「この作業がもう少し楽にできれば」
「使うことで逆に一手間増えてしまう」


そんな声が現場スタッフから聞こえてくるようになって、徐々にその声が大きくなってきたんです。


とはいえ、


施設全体で使うシステムをガラリと変えることって本当にエネルギーがいる作業です。


まず、新しいソフトを選定して、試験導入してみて、そこから本格的に運用するとなったら全スタッフに使い方をトレーニングする。


そのすべてのコストを考えると、「まあ、今のままでも何とか回っているし」とか「もう少しこのまま使って欲しいな」って気持ちが出てきてしまう。



つまり、



ついつい現状維持を選んでしまってる自分たちがいる、というのが正直なところでした。





でも、



今思えば、日頃からスタッフに対して「変化を受け入れて成長しよう」と口が酸っぱくなるほど言ってきた私たち自身が「システムの変更」という変化を恐れてしまって、思考停止に陥っていたんだなと思います。



そんなある日、施設のリーダーが集まった定例会議で下薗理事長はこう言ったんです。



「よし!だったら、他の施設がどんなソフトを使っているのか、一度見に行ってみよう」


今のソフトとの違いは何だろう?
本当に効率化に繋がるだろうか?
自分たちにも扱えるだろうか?


考えれば考えるだけ不安や疑問は尽きません。

次から次へと出てきます。


であるならば、




パンフレットやネットの解説を聞くだけで不安を解消させるのではなく、実際に使用している現場に足を運んで、自分たちの目で見て、寿楽園でも導入できるかイメージを膨らませてみよう。


というわけです。


会議に参加していたリーダーも「是非!」ということで、さっそく私たちが検討している介護記録ソフトをすでに導入している福岡県西区にある介護施設「マナハウス様」をご紹介いただき、3名のリーダーたちと下薗理事長の合計4名で視察をさせていただくことにしました。


まさに「百聞は一見に如かず」とはこのこと

今回視察させていただいた施設では、各スタッフがスマホやタブレット端末を手に、スムーズにやり取りを行っていて、入居者様の状態が視覚的に把握できる機能も印象的でした。


そして、請求業務においては、必要なデータ入力が自動化されていることによってスタッフの作業時間と労力の負担軽減は、私たちの目から見ても明らかでした。


私たちが日頃感じていた不便な点を、とても効率良く効果的に進めている。
といった感想を持ちました。



そして何よりも心に残ったのは、

「この業務が早く終わるようになったおかげで、入居者様と向き合う時間は確実に増えました」といったお話でした。


現場スタッフの方たちが時間的な余裕を持てるようになったことで、入居者様一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを取っている姿は、直接こうして見なければなかなか実感できないことだと思います。


そうしたリアルな現場感、使用感、そして活用している皆さんの感想に触れることができたことはとても貴重な経験になりました。

もちろん、良いことばかりではないことも理解しています

たとえば、導入時の初期設定の大変さや、それを使うスタッフへの操作説明、トレーニングなど、実際に導入されている施設だからこそ分かる「新しいものを取り入れる大変さ」も生の意見として聞くことができました。


視察から戻ってきた彼らに「どうだった?」と話を聞くと、


やっぱり大変だよな、と少し怖気づく気持ちはあるけれど、今日目にした光景を寿楽園でも作り出せるかもしれないと考えると、不安というよりワクワクする期待の方が勝っている。


というのが、参加した全員の一致した意見だったので、これから具体的に切り替え作業を進めていくことになりそうです。


同じものを使い続けることは楽かもしれません、、

でも・・・

それは同時に”慣れ”という思考停止を招いてしまって、新しい成長の機会を失うことと同じことかもしれない、と実感しました。


介護業界を取り巻くシステム環境やデジタル技術は年々進化していますし、それと同じように私たち現場のニーズも常に変化し、多様化しています。


そう考えると、

現状に満足することなく、常にアンテナを張って、新しい情報をキャッチし続ける必要性や重要性は昔に比べて一層高くなっているはずなので、少しでも違和感や停滞感を感じたら、慣れを感じる前にスッと重い腰を上げて「動くこと」そして、「学び続けること」を忘れないようにしたいと思います。


そして、最後になりますが、


とても温かい歓迎と貴重な機会を提供していただいた今回の視察先である「マナハウス様」に、改めて心から感謝申し上げます。


この貴重な経験を活かし、私たちも新しい介護記録ソフトの導入に向けて、前向きに歩みを進めていきたいと思います。


そして、今回視察に関わったメンバーだけではなく、寿楽園全体でこの経験と学びを共有をして、今後の業務に取り組んでいきたいと思います。



ありがとうございました。


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