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ケアテックス福岡23に登壇してきました
2023-10-11
どうもこんにちは、寿楽園ブログ担当の影山です。
いつも寿楽園ブログをご覧いただきありがとうございます。
さて今日は、2023年10月4日と5日にマリンメッセ福岡で開催されたケアテックス福岡の専門セミナーに理事長の下薗が登壇してきました!
という嬉しいお知らせです。
寿楽園の人材定着の取り組みについて
今回の講演のきっかけとなったのは数年前から寿楽園で実施してきた「人材紹介手数料に依存しない人材育成と採用に関する取り組み」でした。
これまでの寿楽園は現場スタッフの人員不足が発生した際の対処法として、何も違和感を感じることもなく人材紹介会社に紹介料を支払って次の新しい人員を補充する(採用する)、といった流れが作られてきました。
こうした流れが長年続いていたのですが、その後の定着率や離職率などを細かく分析していくと、実に8割以上が早期離職しているといった現状が見えてきました。
つまりは、人員が不足する→紹介会社を介して補充する→数ヶ月で離職する→人員が不足する→紹介会社を介して補充する。という負のループを続けながら運営していたということです。
と同時に、、、
そこに費やしたコスト(つまり紹介手数料)も有効活用できていません。
過去の採用に関する様々な数字を振り返って思ったことは、「このような採用を延々と続けていては生産性の欠片もない」ということ、そして「人員が不足した時の採用手段として安易な採用をやめる」という決断でした。
とはいえ、どのような採用方法に切り替えればいいのか?
「変えるならコレだ!」といった答えはまだありません。
そこで当時、デイ事業の立て直しでもお世話になっていた方に相談をして採用全体の設計から作り替えていくことにしました。
そして初めて取り組みを開始したのがインテグラル理論を応用した「行動基準」を明確にしていくことでした。
と、ここまで少し前置きが長くなりましたが、
今回のケアテックス専門セミナーでお話させていただいたのはインテグラル理論を応用して行動の軸を策定していくプロセスについてです。
寿楽園はこの取り組みをきっかけに、採用を取り巻く負のループを断ち切り、これまで延々と続いてきた手数料頼りの安易な採用と決別できました。
・・・といった内容です。
とても有意義な時間となりました
手前味噌ではありますが、今回のセミナーでお伝えする取り組みはどの事業所、法人にも応用が可能だと思っています。
(寿楽園だから適応した、という特別な条件は一つもありません)
内容自体は非常に有意義なものだと思っていますが、とはいえ、当日様々なテーマで講演される他の講師の方たちと比べても寿楽園という名前は知名度があるとは思いません。
理事長の下薗の心境としては、正直10人とか参加してくれるといいぁな、ちょっと贅沢言って20人もいれば嬉しいなぁ、なんてのんびりマイペースで準備をしていたようです。
しかし、蓋を明けてみると事前申込みが58名!
セミナーの準備は万全のはずなのに、何故か58という数字を見てちょっと焦っている理事長がいましたw
※こちらは当日の会場の様子です↓
会場の後ろから理事長の勇姿を眺めていたのですが、講演の中でも特に参加者の興味が高くなったのは「行動基準と理念の違いを山登りに例えた場面」だったように思います。
先程の一枚目の写真がちょうどそのスライド場面ですが、「理念」というのは実はとても大きな概念なので、会社や社会といった大きな単位で考える場面では欠かせない非常に重要な言葉ではあるのですが、そこで働くスタッフ(個人)にはテーマが少し大きすぎて、ぼやけてしまうといった場合があります。
山登りで言うと「山のてっぺんはあそこだ!」ということは地上から見て分かるのですが、「じゃあ、あそこまではどうやって登って行けばいいの?」といった疑問が個人に委ねられている状態です。
ここを解決(明確に)するためには、「山の登り方」を示してあげる必要があって、それがつまり「行動基準」です。
といったお話です。
およそ60分のセミナー時間ではありましたが、行動基準の重要性や策定のコツなどを要点をまとめてお伝えすることができたと思います。
こうやって寿楽園のように採用を再設計させることは、他の現場や多くの法人でも活用できる取り組みだと思いますので、ぜひ一歩踏み込んだ取り組みに役立てていただければ幸いです。
また講演後にも多くの方と名刺交換やご挨拶をさせていただくことができ、公の場で講演をする機会が少ない私たちにとっても非常に学びの多い有意義な時間となりました。
最後になりますが、当日ご参加いただいた方々、そして主催者であるブティックスの皆様、このような素敵な機会をいただきありがとうございました。
今後も成功や失敗に関係なく様々な取り組みを続けて、その経験からの学びを共有していきたいと思います。
それでは、また!