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最優秀受賞施設に選ばれました
2022-06-03
こんにちは、寿楽園ブログ担当の影山です。
いつも寿楽園ブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、皆さんは全国老人福祉施設協議会が主催する全国老人福祉施設研究会議の中に実践研究発表といった分科会プログラムがあることをご存知ですか?
全国老人福祉施設研究会議とは、昭和62年から毎年開催されている研究会議で、令和3年度は「介護新時代への船出〜現場革新と科学的介護の実現〜」をテーマに鹿児島で1月13日に開催されました。(2日目からはオンデマンド配信で実施がされました)
2日目の分科会では、全国各地の施設による日々の取り組みから得られた”学び”や”気付き”を客観的に分析をし、より多くの施設に繋げていくことを目的とした実践研究発表といった分科会プログラムがあります。
そして実は(少しご報告が遅くなってしまったのですが)、本大会の一つ前の地方ブロックにあたる長崎WEB大会に昨年提出した下薗施設長の研究発表が見事に最優秀賞に選ばれることとなり、さらには推薦を受けて全国の本研究会議にエントリーをすることになりました。
これまで一度もこのような場に参加したことがない寿楽園ですので、正直地方ブロックで最優秀賞に選ばれただけでも名誉なことだと思っていたのですが、まさかまさかの本研究会議にまで進出できるとは夢のようです。
さて、
本大会の結果はどうだったのでしょうか?
(とはいえ、すでにタイトルから結果を推察された方もいると思いますが)
今日は本研究会議の結果発表と、その後の嬉しい進展についてもお伝えしていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
採用現場で起きている悩みを1年で解決に導いた戦略
今年度の全国研究会議はコロナ禍での実施のため、一部オンデマンド配信を取り入れての開催となりました。
そのため、分科会の発表は代表者がスライド資料を解説する様子を事前収録した映像を使って行われることになりました。
「科学的ケアの実践」や「2040年に向けた特別養護老人ホームの進化」「地域共生社会を支える在宅サービス」など、6つの異なるプログラムが用意される中で、今回下薗施設長は第3分科会(分散会1)の『2040年を見据えた人材採用・育成・定着戦略とコロナ禍での対応「人材採用」』といった今後の介護業界にとって非常に重要なテーマについての発表を行いました。
この発表では特別養護老人ホームとして新規採用者の早期離職を減らす取り組みだけではなく、今まであたり前のように投じてきた採用経費をわずか1年でゼロに抑えることができた採用戦略に関する発表でした。
この発表が生まれた背景には、介護業界における人材不足の深刻化といった長年の課題だけではなく、新規採用における「もう一つの課題」にアプローチしたものになっています。
もう一つの課題というのは、多くの施設長、現場リーダーの頭を悩ませていることとして「一刻も早く新しい人材が欲しい」といった悩みだけはなく、果たして「雇ってしまって本当に大丈夫なのか」といった採用後の悩みがシーソーゲームのように揺れていることです。
たしかに人手は欲しいけれども、欲を言うなら、ただ単に決められた時間にその場所で業務をするだけの存在ではなく、同じチームとして手と手を取り合える仲間として参加して欲しい。
そうした想いを多くの施設長、現場リーダーが抱いていることと思います。
今回下薗施設長が発表した内容というのは、こうした悩みを根本から解決するために特別養護老人ホーム寿楽園が行った【抽象度の幅で考える採用戦略】というものです。
この戦略の肝になる部分を話をすると・・・、
採用活動を進める前準備として、まずは組織や個人などの4つの軸を基準に行動基準を定めるところから始めていくことが肝心です。
というのも、新たに行動基準やハウスルールといった規律を作るには大変な苦労と時間が必要になりますが、
実際には作ることよりももっと大変なことがあります。
それは、いかにして浸透させられるかです。
それが成否を分ける鍵になります。
どれほど立派な言葉を作っても、
絵に描いた餅として飾っているだけでは意味がありません。
ちなみに今回の発表では、私たちが「どのようにして浸透させていったのか」といった取り組み方法についても赤裸々にお伝えをしていますので、是非参考にしてみてください。あまり経費を掛けずシンプルな方法を取り入れてやっています。
これは少し余談になりますが、
もしご興味がある方は直接寿楽園までご連絡いただければ、その際使用したパンフレット等をお渡しさせていただきます。すでに他県からの問い合わせも頂戴していて随時対応していますので、どうぞ遠慮なくお声掛けください。
といったわけで、
初参加をした全国研究会議ですが、
その最終結果は・・・ナント!?
第3分科会・分散会1の最優秀賞を受賞することが決まりました!
審査結果を拝見したところ、アフターコロナの時代に向けて多くのヒントが得られる内容との評価をしていただき、審査員満場一致の結果となったようです。
本当に本当に嬉しい限りです。
しかし、これで終わりではありません。
嬉しいことはさらに続きます。
実は、今回最優秀賞を受賞したことがきっかけで株式会社角川アスキー研究所さんから取材のオファーがありました。
そして、その取材の様子が全国老人福祉施設協議会の会報誌に掲載されることになりました。
6月に発行される会報誌に載るということで、さっそく下薗施設長が記事掲載に向けての取材&撮影を受けていましたが、(あたり前のことを言うようですが)かなり本格的な取材でした。
特集ページも見開き4ページ分あるようなので、かなり読み応えがあると思います。
(先日届いた校正をチラッとのぞき見しましたw)
掲載される内容について詳しくお話できないのですが、研究発表会でお話した採用戦略の取り組みの他にも、施設に併設しているカフェ営業に関する話題なども色々と盛り沢山の記事になっていますので、もしお手元に会報誌が届く方は一度注目してみてください。
最優秀賞受賞とそれに伴う会報誌取材の連絡を受けた後の下薗施設長は割と冷静な感じでスタッフに報告をしていたようですが、実際内心では飛び上がるほど嬉しかったはずです。
というのも、今度(6月16日に)発行される会報誌を100部近くネット注文する様子を僕は見てしまいましたので(笑)
おそらく周囲の関係各所に配り歩いて自慢するつもりだと思います。
(というのは、ここだけの話にしておきましょう)
それでは、また!