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介護サービスは引き算設計が大事
2020-12-12
どうも、施設長の下薗(シモゾノ)です。
さて今日は、
「介護サービスの利用は引き算で設計することが大事」という話をしたいと思います。
介護サービスの費用はその方の暮らしが続く限り発生するものです。そして、その環境を支援するのは大半がご家族になるワケですが、経済的に悩まれるケースを耳にすることが少なくありません。
ご本人にとって良い生活を継続させてあげたい気持ちや、サービスを選定する時間的余裕がなく利用をスタートしたなど背景は様々あります。
【引き算で設定するということ】
子育てと親の介護コストの考え方って、真逆に考えるとわかりやすいかもしれません。子育ては予算をつくっていくこと、親の介護はすでにある予算を管理していくことになるからです。
聞きにくいことですが、
親の貯金額や年金額は介護サービスを意識し始めた段階でヒヤリングしておくに越したことはありません。
要介護度が上がるに連れ、サービスの基本料金や消耗品コストが増してくることは現実としてありますので、ご家族の経済的支援が欠かせないこともあります。
介護サービスは生活費ですので、月額いくらまで予算として割けるのか入念に試算することが大事です。
【介護サービスを利用し始める年齢の目安】
平均寿命と健康寿命という考え方があります。
ざっくり説明すると、何歳まで生きられるかの目安が「平均寿命」で、何歳まで健康でいられるかの目安が「健康寿命」です。さらに、介護が必要な期間を想定するには数学的に説明するとこんな感じです。
「平均寿命」−「健康寿命」= 介護が必要な期間
国が発表している最新情報によると、
平均寿命は、男性が81歳、女性が87歳です。
健康寿命は、男性が72歳、女性が74歳です。
とすると、
介護サービスを利用し始める年齢の目安は、男性が73歳、女性が75歳になります。そこから男性が約9年間、女性が約13年間に渡って介護サービスが必要だと試算できます。
【アドバイスしてくれる専門家の存在】
その方に合わせたプランを設計してくれるケアマネジャーという専門家がいます。
ケアマネジャーは、各サービスの組み合わせや利用料のシミュレーションまでご提案してくれますし、面倒な行政への手続きも代行してくれます。
ただ、
ケアマネジャーがご提案する上で、すでに何かしらの介護サービスを利用されている場合、最適プランが別にあったとしてもアドバイスが遠慮気味になることがあるようです。専門家の出し惜しみのないプランを聞いてみたい方は、ハッキリ伝えてみるといいかもしれません。
と、いうわけで
介護サービスの利用を迫られることは突然やってくるので、ご両親がある程度の年齢に達した段階で準備し始めることをオススメします。お困りのケースって案外共通してたりするので、ブログやメルマガで発信していこうと思います。
それでわ!