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介護サービスのフル手動式は限界

2021-06-30
どうも、施設長の下薗(シモゾノ)です。


さて今日は、
「自分たちが施設に入る時代は、ロボットから介護されるんだろうか?!」という雑談に度々遭遇するので、その辺のお話をしたいと思います。
半ば冗談なのでしょうが、ご両親のどちらかが介護サービスを利用し始めたという年代の方に多い気がしてます。
フル手動サービスの限界
人の手で届けてもらうサービスに比べて、自動化されたサービスは人の体温を感じられないから敬遠されることが少なくありません。
中でも介護サービスは極端な部類かもしれなくて、サービスを単に届けるだけじゃなく、提供者側の「感じの良さ(接遇力)」みたいなものが含まれるからだと思います。実際、介護施設では利用者側がスタッフを選んで声をかける場面が多々ありますし、介護サービスの単価設定には「感じの良さ」が標準仕様である認識が一般的なので、AIや介護ロボットが介護現場の主力を張る未来はずっと先だと思います。

とは言え、人材不足に歯止めがかからないので、介護ロボットやAIが介護現場に次々導入される流れは止められません。
介護事業者は”デジタル化”を推進
その実、介護現場でのタブレットやパソコンを使用しての事務作業は案外多いものですし、AIを搭載したコミュニケーションロボットやベッドと車イス間の移乗をアシストするロボットが導入されている事業所も増えてきています。傾向としては、利用者へ「直接サービスを提供する時間の最大化」で、書類作成や会議運営等の間接的な業務を現在進行形でデジタル化していってる流れです。
業務効率化に関する各法人の研究や、国が指定する特区での検証結果などが盛ん発表されている現状があります。

ですが、依然としてサービスは人の手で届けられることが前提になっています。
人から受けるサービス価値の再見積もり
個人的には、人の手で届けられるサービスは高額商品になり得ると考えていて、AIやロボットの活用で自動化されたサービスがスタンダードになってくる未来がやってくるかもしれません。(これまでと同じサービスを受けたい場合はオプション料金が発生するイメージですね)
その理由として、日本は総人口の減少率よりも速いペースで生産年齢人口は減少しているようなので、1人あたりの実労働8時間を上手く切り売りしたって間に合わないことも予想されるからです。
働き手が少ないなりにもサービスをしっかり届けられる体制づくりが課題なので、【人から受けるサービスの高額商品化】と【テクノロジーのフル活用】の併用が解決策の1つになるかもしれません。
というわけで
最近考えていることを書き連ねたので、読者の皆さんにとって役に立たない内容だったかもしれません。
こんな回もありますってことでご容赦ください。
それでわ!
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