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これだけは知っててほしい、超カンタン!ノドの筋力の鍛え方!

2021-02-27
こんにちは、デイサービスセンターの榊です。

今回のテーマは、皆さんも一度は聞いたことがあるはずの『誤嚥性肺炎』についてです。

少々硬い内容とお思いでしょうが、出来るだけ皆さんがお気軽に読めるよう努力いたしますので、どうぞ最後までご閲読、お付き合いください。



ご存知ない方のために簡単に説明すると、食べ物や唾液などが食道ではなく気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)と言い、その誤嚥が原因で生じる肺炎が「誤嚥性肺炎」となるわけです。

本来食べ物や唾液などは食道を通って胃に運ばれますが、誤って気管に入った時に反射的にむせて排出する機能が人間には備わっています。しかし加齢などによって機能が鈍ってしまうと、上手く排出できずに肺炎を起こす結果に!

なので、「誤嚥性肺炎」とは飲み込む機能や気管から異物を排出する機能が衰えた高齢者がよくかかる病気なんです。



まずもってご存知でしたか?

個人差はあるものの、ある程度の年令になれば『鍛えていないとノドの筋力はドンドン衰えていく!』という現実を?

多分このブログをご覧になっているのは若い方ばかりでしょうから、そんなにそんなにピンと来ないでしょうが、皆さんにもいずれは訪れる避けては通れない現実です。
その時にこのブログで読んだことを思い出してくれたら幸いです。
また、今現在ご家族やお知り合いにご高齢の方がおられたら是非参考にされては!?とも思い一生懸命投稿させていただく所存です。。



ではでは、一体どうすれば良いのか!?

答えはいたって簡単!

ノドの筋力を鍛えれば良いんです!


「だから、どう鍛えれば良いの?それが難しいんじゃないの?」という皆さんの心の叫びはごもっともです。

方法は様々あります。

ネット上にもいろんな解説が上がってますし、専門書もたくさん出ています。
「これらを参考にし実践すればノドの筋力低下は確実に防げますのでやってください。あなた自身の健康のために!」
というのが一番の結論なんです!

でも「そうは言ってもなかなかね~。」という皆さんの心のつぶやきもごもっともです。


はい!!そこで私の提案する楽しく簡単に鍛える方法は。

ズバリ書きます。

「歌ってください!!!」

生活相談員生活15年で培った経験で申し上げます。
書物に書かれている、もしくはリハビリの先生が推奨し伝授してくれた体操法やマッサージ法。

自分自身でご自宅で、、、、

やりません!!!
やったとしても長続きしません!!!

本気で向き合い、目的意識を持って取り組む方であっても、そのプログラムをずっと継続するとなるとかなりハードルが高いんじゃないでしょうか!?

人間とは弱いもの(これは私のこと)で、好きでもないことを「継続してやらなければならない!」と思えば思うほど荷が重くなり、ついつい遠ざけてしまうものです。


でも、は???

どうですか?

誰しも、1曲くらいは好きな歌、あるいは昔から慣れ親しんでついつい口づさんでしまう歌はあるずです。

それを歌うだけで良いんですよ!ただそれだけで!


歌を歌うという行為はノドの筋力を鍛えるためにはかなりの効果が見込まれています。

我が寿楽園でもレクリエーションの一環でカラオケをすることがあるんですが、しばらくやってないと「久しぶりに歌ったら声が出らん!」という声をチョイチョイ聞きます。
でも、続けてやっているとだんだんと声が出るようになるんです。

実例を出しますと、火曜、木曜、金曜、土曜と週4回利用される方が木曜日にカラオケをやった時に1曲目で久しぶりに歌うので声が出ないと訴えられました。それでも、その日に3曲ほど歌いました。そして、その週の土曜日にもう一度カラオケをやると、木曜日とは比べ物にならないくらい声が出るようになっていたんです。
で、さらに次の週の火曜日にもカラオケをやったんですが、言うまでもなくバッチリな歌声に!

たった数曲歌っただけでこの効果。

にわかには信じられないでしょうがこれは本当です。嘘いつわりのない実話です。

それでもまだ、、、、んん??
と思われる方もおられるでしょうからインターネットに掲載されていた一文をご紹介します。

「食べ物を飲み込む際、のどにある喉頭挙上筋群が動き、のどぼとけを持ち上げると同時に気管の入り口を閉じて食道を開きます。嚥下力の源となるこの筋肉は加齢とともに衰えますが、鍛えれば回復します」(西山医師)
 喉頭挙上筋群が衰えると、のどぼとけの位置が下がってくる。気になる人は、鏡を見て目視で確認することができる。喉頭挙上筋群を効果的に鍛える方法として注目されるのが「歌うこと」だ。
「発声は、嚥下と同じ喉頭挙上筋群を用いて行なわれるため、声を出す訓練をすれば、この筋肉を鍛えられます。発声トレーニングの中でも、楽しみながら効率よく、のどの筋肉を鍛えられるのがカラオケなのです」(西山医師)
。。。以上インターネット抜粋。。。

どうですか?
ちょっと難しい単語も含まれますが、みなさんご理解くださったはず。

とはいえ今のご時世、そうそうカラオケボックスやカラオケ喫茶にも行きづらいでしょうから、ご自宅で楽しく歌えることが好ましいですね。

ご自宅にカラオケの設備があれば良いんですが、無いご家庭でも全然大丈夫。

アカペラでいざ歌おうとしても歌詞が思い出せなかったりリズムに乗れなかったりする場合がありますので、お好きな曲を流してみましょう。ステレオ設備をお持ちでない方でも、他のAV機器やスマホなど今の時代はどうにでもなりますよね。

たとえば、
「お母さん、12時に【ふるさと】が流れるよ。15時に【瀬戸の花嫁】が流れるよ。」と伝えておき、それを毎日流して習慣になれば無理なく歌い続けられる環境が出来るのでは!?歌詞カードを添えておけばなお最高。
※歌はお好きな歌、時間もお好みで何曲でもOK!

あと、テレビでよく「懐かしの歌謡曲スペシャル!」みたいな番組をやってますが、それを録画しておいて空いた時間にかけてあげる、というのも有りですね。あれだと、映像に合わせてテロップで歌詞が流れますのでバッチリです。

今のご高齢の方々は私たちが思っている以上に意外と多くの曲をご存知ですよ。

要するに、手軽に気軽に歌ってもらえる環境づくりがとっても大事なことなんですね〜〜。

これで「100%予防できますよ!」とは言いませんが、やらないより必ず効果が出るはずです。


私もこの仕事に携わるまでは「誤嚥性肺炎」なんて気にもしていない事柄でした。というより知りませんでした。でも今ではこれを予防することはとっても大事なことだと気づきを得ています。

「誤嚥性肺炎」は、日本人の死因の第7位にランクインしています。日本人の死因と言えば、ガンや心疾患、脳血管疾患などをイメージしますが、肺炎も高齢者の方の割合が非常に大きい病気なんです。

とにもかくにも、予防というのは早いうちからやっておくことに越したことはありません。

今回少しでも興味を持ったという方は是非。。。。。

やってくれると私も本当に嬉しい限りです。。。。。


あ、そうそう、
「歌を歌うことで認知症の予防効果が見込まれる」という研究報告もあります。

だったらまさに一石二鳥!いい事ずくめですね。


では、また。
   
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